わ〜ん、わ〜ん
幼いとき、一度体験したこと。
スキー場の雪の中に運悪く体ごとハマってしまった。
もう午後6時。かなり通る人はまばら。まさかそんなところに子どもがいると思う人はいない。
スキー板が体の下の方で絡まる。
もがけばもがくほどまわりの雪が下に落ちて、捕まるところがなくなってゆく。
涙の味
一生懸命もがく、声を出しても届かない
もがく
ひっしでたいせいをたてなおす
力が入れられるところを感覚でさぐり…
原体験
ずっと、いままでもずっとあったのかもしれない。心の奥底に。
誰にも見つからずに泣いても気づいてもらえないまま、ゆっくりゆっくり身体も心もつめたくなってゆく。
(はなすイベントに参加してみてよかった)